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Rr Plaza [コミュニケーション広場]

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音楽余話

モノラル試聴(感想)

さて、それでは私たちのシステムからはどのような『音楽』が再現されるのでしょう?

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いま、テーブルの上にDECCAの10インチモノラルレコード3枚を用意しました。まずは、A.カンポーリのクライスラー小品集です。その弦の力強く、瑞々しい艶のある響きには圧倒されてしまいます。ラテンの血が弾むように歌い、思わず小品であることを忘れるまで色彩に富んだ印象派のスケッチを見ているようです。クライスラーの作品は決して滑らかな流線型で麗しい旋律だけの曲ではありません。このディスクからは小品に込めた作曲者の凝縮された魂が感じ取れます。

次は、W.バックハウスのベートーベンのピアノソナタ1番Fmollです。冒頭の右手のアルペジオが第一主題を奏でた瞬間に、これバックハウスなの?と驚きました。その鋭いタッチと冴えわたる響き、漲る緊張感。彼のステレオ盤からは決して得られないトキメキでしょう。躍動感溢れ、地からこみ上げる様なエネルギーは何でしょうか。鍵盤の獅子王が迫る足音すら感じます。

最後はK.フェリアのバッハです。一曲目のマタイのアリアが部屋いっぱいに拡がります。心地よいアルトの響きに満たされた自分がバッハの世界に完全に溶け込んでいるのにハッとします。フェリアの知性的で美しく落ち着いた声の中に優れた感性を感じる素晴らしい名演です。同時に、改めてJ.S.BACHの懐の深さ、偉大なる普遍性を感じます。

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